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筋トレに有酸素はいらない?割合はどうする?科学的根拠で徹底解説

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筋トレに有酸素はいらない?割合はどうする?科学的根拠で徹底解説

「筋トレしてるのに、有酸素運動もやった方がいいの?」「筋肉つけたいなら有酸素運動はいらないって聞いたけど本当?」そんな疑問を抱えている筋トレ初心者の方は多いのではないでしょうか。

実は、有酸素運動の必要性と最適な割合は、あなたの目的によって大きく変わります。この記事では、科学的研究データをもとに、筋トレと有酸素運動の本当の関係と、目的別の最適な割合について分かりやすく解説します。

筋トレに有酸素運動は本当に必要なのか?

トレッドミルでウォーキングをしている男性
ちんぱん君
ちんぱん君

ゴリラ先生、筋肉をつけたいから筋トレ始めたウキ!でもジムでみんなランニングマシン使ってるウキ…筋トレだけじゃダメウキ?

ごり男先生
ごり男先生

いい質問ウホ!実は『筋トレに有酸素運動はいらない』という話は、半分正解で半分間違いウホ。目的次第で答えが変わってくるウホ!科学的な研究結果を見ながら説明するウホ!

筋肥大だけが目的なら有酸素運動は「最優先ではない」

筋肉を大きくすること(筋肥大)だけが目的の場合、有酸素運動は必ずしも必要ありません。むしろ、やりすぎると筋肥大を妨げる可能性があります。

テキサス工科大学の研究(2012年):

2012年にウィルソン博士らが発表したメタ分析では、筋トレのみのグループと筋トレ+有酸素運動のグループを比較しました。

  • 被験者数: 21研究の統合データ
  • 検証期間: 6~24週間
  • 研究結果: 筋トレのみのグループは筋肥大効果が約31%、筋力向上が約18%高かった

参考文献: Wilson JM, et al. “Concurrent Training: A Meta-Analysis Examining Interference of Aerobic and Resistance Exercises.” Journal of Strength and Conditioning Research. 2012. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22002517/

この研究により、過度な有酸素運動が筋肥大を阻害する可能性が示されました。

しかし最新研究では「適度な有酸素運動は筋肥大を妨げない」

ちんぱん君
ちんぱん君

じゃあ有酸素運動は絶対やっちゃダメってことウキ?でも健康のためには走った方がいい気がするウキ…

ごり男先生
ごり男先生

安心するウホ!最新の研究では、適度な有酸素運動なら筋肥大を妨げないことが分かってきたウホ!むしろ、健康面でのメリットがたくさんあるウホ!

2022年の最新研究:

シューマン博士らの大規模メタ分析では、適切に行えば有酸素運動は筋肥大を妨げないことが示されました。

  • 被験者数: 複数研究の統合解析
  • 検証期間: 8~24週間
  • 重要な発見: 週2~3回、30分以内の低~中強度有酸素運動なら、筋肥大への悪影響はほぼない

参考文献: Schumann M, et al. “Compatibility of Concurrent Aerobic and Strength Training for Skeletal Muscle Size and Function.” Sports Medicine. 2022.

さらに興味深いことに、有酸素運動自体にも筋肥大効果があることが確認されています。

カンザス大学の研究:

  • 被験者数: 中高年男女を対象
  • 検証期間: 12週間
  • 運動内容: 週4回、45分のサイクリング(最大心拍数の70~80%)
  • 結果: 大腿四頭筋が約7~10%肥大

この研究から、高頻度・高強度の有酸素運動でも筋肥大が起こることが証明されました。

目的別:筋トレと有酸素運動の最適な割合

円グラフ

目的1:筋肥大・筋力向上が最優先の場合

推奨割合:筋トレ 90~100% / 有酸素運動 0~10%

筋肥大を最優先する場合、有酸素運動は最小限にとどめるか、省略しても問題ありません。

具体的なプログラム例:

  • 筋トレ: 週3~5回、各60~90分
  • 有酸素運動: 週0~2回、各10~20分(低強度ウォーキング程度)
  • 注意点: 有酸素運動を行う場合は、筋トレ日の翌日に軽く行う

理由:

  • 筋肥大には高負荷のウェイトトレーニングが最も効果的
  • 過度な有酸素運動はエネルギーを消費し、筋肉の回復を妨げる可能性がある
  • 心肺機能向上は軽い有酸素運動でも十分得られる

目的2:ダイエット・減量が最優先の場合

推奨割合:筋トレ 30~40% / 有酸素運動 60~70%

体脂肪を減らすことが最優先の場合、有酸素運動の割合を増やします。

具体的なプログラム例:

  • 1回のトレーニング時間が60分の場合: 筋トレ20分 + 有酸素運動40分
  • 週間スケジュール: 筋トレ週2回 + 有酸素運動週3~5回
  • 順番: 必ず「筋トレ → 有酸素運動」の順で実施
ごり男先生
ごり男先生

ダイエット目的でも筋トレを完全に省略するのはNGウホ!筋肉量を維持しないと基礎代謝が下がって、リバウンドしやすい体になってしまうウホ!

科学的根拠: 筋トレを先に行うことで成長ホルモンが分泌され、脂肪分解が促進されます。この状態で有酸素運動を行うと、脂肪燃焼効率が最大30~40%向上することが研究で示されています。

目的3:バランスの取れた健康的な体づくり

推奨割合:筋トレ 50% / 有酸素運動 50%

健康維持や全身のバランスの良い体づくりが目的の場合、両方を同程度取り入れます。

具体的なプログラム例:

  • 1回のトレーニング: 筋トレ30分 + 有酸素運動30分
  • 週間スケジュール: 週3~4回、各60分
  • 推奨パターン: 筋トレ → 軽い休憩(10分)→ 有酸素運動

ハリウッドトレーナーの推奨割合:

有名セレブを指導するトレーナー、ルーク・ミルトンは「有酸素:筋トレ = 2:1」の割合を推奨しています。

  • 週150分の有酸素運動 + 週75分の筋トレ
  • 例:週5回なら、有酸素30分 + 筋トレ15分

この割合で、脂肪燃焼と筋力維持の両方が効率的に達成できます。

有酸素運動をやりすぎると起こるデメリット

注意赤いビックリマークのロゴ
ちんぱん君
ちんぱん君

じゃあ、痩せたいから有酸素運動をたくさんやればいいウキ?毎日1時間走ればもっと効果的ウキ?

ごり男先生
ごり男先生

ちょっと待つウホ!有酸素運動のやりすぎは逆効果ウホ!筋肉が減って基礎代謝が下がり、かえって痩せにくい体になってしまうウホ!

デメリット1:筋肉の分解が進む

1時間以上の長時間有酸素運動を続けると、体は脂肪だけでなく筋肉も分解してエネルギーとして使い始めます。

メカニズム:

  • 有酸素運動中、体内の糖質(グリコーゲン)が枯渇する
  • エネルギー不足を補うため、筋肉のタンパク質を分解してアミノ酸に変換
  • アミノ酸を糖に変換してエネルギー源とする(糖新生)
  • 結果として筋肉量が減少する

推奨時間: 有酸素運動は1回あたり30~45分以内に抑える

デメリット2:基礎代謝の低下

筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、日常生活での消費カロリーが減少します。

具体的な影響:

  • 筋肉1kg減少で、1日の基礎代謝が約13~30kcal低下
  • 運動していない時のカロリー消費が減る
  • 痩せにくく、太りやすい体質になる

デメリット3:疲労の蓄積と怪我のリスク

過度な有酸素運動は回復を妨げ、怪我のリスクを高めます。

注意すべきサイン:

  • 慢性的な疲労感
  • 筋肉痛が長引く
  • 膝や足首の痛み
  • トレーニング意欲の低下

有酸素運動を効果的に取り入れる実践方法

マスクをしてトレッドミルを走っている男性

筋肥大を妨げない有酸素運動の条件

1. 強度は低~中程度に抑える

  • 最大心拍数の50~70%程度
  • 会話ができる程度の強度
  • 「ちょっときつい」と感じる程度

2. 時間は30分以内

  • 筋トレ後なら10~20分
  • 単独で行う場合でも30分まで

3. 頻度は週2~3回

  • 筋トレ日の翌日に軽く実施
  • または筋トレと3時間以上空けて同日実施

おすすめの有酸素運動の種類

筋肉への負担が少ない順:

  1. サイクリング(エアロバイク)
    • 関節への衝撃が少ない
    • 強度調整が容易
    • 筋肥大への干渉効果が最小
  2. 水泳・水中ウォーキング
    • 関節への負担なし
    • 全身運動で効率的
  3. ウォーキング
    • 初心者に最適
    • 継続しやすい
  4. 軽いジョギング
    • 心肺機能向上に効果的
    • 着地衝撃に注意
  5. ランニング(注意が必要)
    • 着地衝撃で筋損傷のリスク
    • 筋肥大への干渉効果が大きい
    • 実施する場合は短時間(20分以内)に

栄養摂取のポイント

有酸素運動を行う場合、筋肉の分解を防ぐための栄養摂取が重要です。

運動前(30分~1時間前):

  • 炭水化物:おにぎり1個、バナナ1本程度
  • 目的:エネルギー源の確保

運動後(30分以内):

  • プロテイン:20~30g
  • 炭水化物:体重×0.5g程度
  • 目的:筋肉の分解抑制と回復促進
ごり男先生
ごり男先生

有酸素運動をする場合、必ず運動前後にしっかり栄養補給するウホ!特にタンパク質は筋肉の分解を防ぐために必須ウホ!

HIITという選択肢:筋トレと有酸素運動のいいとこ取り

バトルロープをしている男性

HIITとは?

HIIT(高強度インターバルトレーニング)は、短時間の高強度運動と休憩を繰り返すトレーニング方法です。

HIITの特徴:

  • 短時間(4~20分)で高い効果
  • 筋力向上と脂肪燃焼の両方が可能
  • 筋肥大への干渉効果が少ない

基本的なHIITの例:

  • 高強度運動20秒 → 休憩10秒 × 8セット(合計4分)
  • ダッシュ30秒 → ウォーキング90秒 × 8セット(合計16分)

科学的根拠: 2021年の研究では、HIITが通常の有酸素運動よりも筋肉量を維持しやすく、特に中高年の筋肉減少予防に効果的であることが示されています。

まとめ:目的に合わせた最適な選択を

筋トレに有酸素運動が「いらない」かどうかは、あなたの目的次第です。

筋肥大が最優先の場合:

  • 有酸素運動は最小限(週0~2回、各10~20分)
  • 筋トレに集中することが最も効果的
  • 心肺機能は軽い運動でも維持可能

ダイエットが最優先の場合:

  • 筋トレ3:有酸素7の割合が効果的
  • 必ず「筋トレ → 有酸素運動」の順番で
  • 筋肉量維持のための筋トレは必須

健康的な体づくりが目的の場合:

  • 筋トレ5:有酸素5のバランスが理想
  • 両方の恩恵を受けられる
  • HIITを取り入れるのも効果的

科学的に証明されている重要ポイント:

  1. 有酸素運動は1回30分以内、週2~3回なら筋肥大を妨げない
  2. 順番は必ず「筋トレ → 有酸素運動」
  3. 低~中強度の有酸素運動が筋肉への負担が少ない
  4. 運動前後の栄養摂取が筋肉の分解を防ぐ鍵
ごり男先生
ごり男先生

『有酸素運動はいらない』というのは極端な考え方ウホ。目的に応じて適切な割合で取り入れることが、健康で理想的な体づくりには大切ウホ!完璧を求めすぎず、自分のペースで続けることが何より重要ウホ!

ちんぱん君
ちんぱん君

よく分かったウキ!筋肉をつけたいから筋トレメインでやるけど、週2回くらい軽く歩くのは健康にいいウキね!無理せず続けていくウキ!

あなたの目的に合わせて、筋トレと有酸素運動の最適なバランスを見つけて、効率的に理想の体を手に入れましょう。


参考文献

  • Wilson JM, et al. (2012). “Concurrent Training: A Meta-Analysis Examining Interference of Aerobic and Resistance Exercises.” Journal of Strength and Conditioning Research. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22002517/
  • Schumann M, et al. (2022). “Compatibility of Concurrent Aerobic and Strength Training for Skeletal Muscle Size and Function.” Sports Medicine. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35467308/
  • Konopka AR, Harber MP. (2014). “Skeletal Muscle Hypertrophy After Aerobic Exercise Training.” Exercise and Sport Sciences Reviews. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4523889/
  • Gist NH, et al. (2014). “Sprint Interval Training Effects on Aerobic Capacity: A Systematic Review and Meta-Analysis.” Sports Medicine. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24146131/

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